「届いたぞ。」
3月12日、玄関に現れた薄い箱を開けた瞬間、僕はすでにこの選択が正しかったと確信していた。——いや、確信したかった、というのが正直なところだ。
前回の記事でAirを選んだ理由を書いた。今日はその「答え合わせ」をする。数日間、ブラウジング、ライティング、そしてAI系ツールの検証まで詰め込んで使い倒した。購入したのはメモリ24GB / ストレージ512GBモデル。さあ、忖度なしでいこう。
1. 「Mac mini M4の環境が、そのまま外に出た」という感覚
まず前提として、僕の前機はMac mini M4だ。つまり、これまでのMacライフは完全に据え置きだった。机の前に座らなければ、Macは使えない。そういう人生だった。
それがどう変わったか。
一言で言えば、「デスクがどこにでも生えてきた」という感覚だ。カフェでも、移動中の隙間でも、Mac mini M4で構築した自分の作業環境が、そのままついてくる。これは想像以上に気持ちがいい。生産性の向上とかそういう話ではなく、精神的な解放感に近い。
Mac mini M4と同じ24GBのメモリ構成で、CPUは最新のM5に刷新されている。体感的にも速い。「Airだから多少もたつくかな」という先入観は、数日で消えた。
2. バッテリー、お前は「反則」だ
ラップトップを使う上で、最大の不安がバッテリーだった。Mac miniにはバッテリーという概念がないので、比較対象がそもそもない。
結論から言う。普通に使っている限り、バッテリーが気にならない。
これは「持つな」という話ではなく、「気にする必要がない」という話だ。ブラウジング、テキスト作業、LM StudioでローカルLLMを動かしながらの検証……それなりの負荷をかけても、「あ、そろそろ電源探さないと」という焦りが来ない。
据え置きのMac miniから乗り換えた人間に、「充電を気にしなくていい自由」を与えてしまったAppleは、正直ちょっとずるいと思う。
3. キーボードとトラックパッド:「道具」として完成している
実はかつて、MacBook Air(Intelモデル)を使っていたことがある。あの頃のキーボードは、お世辞にも打鍵感が良いとは言えなかった。薄さと引き換えに、どこか「叩いてる感」が希薄で、長文を書くのが少し億劫だった記憶がある。
M5 Airのキーボードは、別物だ。
ストロークの深さ、跳ね返りの心地よさ、キーとキーの間の絶妙な余白。ライティング用途がメインの僕にとって、これは想定外の嬉しい誤算だった。外でブログを書く気になれるキーボード、というのはそれだけで価値がある。
トラックパッドも広い。マウスを別途持ち歩く必要性を、今のところまったく感じない。「マウスないと不安」という感覚が、数日で消えた。外出時の荷物がひとつ減った、これも地味に大きい。
4. ディスプレイ問題、2つの「答え」で解決した
13インチという画面サイズ、正直なところ購入前は少し不安だった。Mac miniでは大きな外部モニターを使っていたからだ。
ところが、この不安は外と自宅で、それぞれ別の方法で解消された。
まず自宅では、Mac miniで使っていた外部ディスプレイをそのまま流用している。MacBook Air M5を接続すれば、これまでと変わらない大画面環境がそのまま手元に戻ってくる。据え置きの快適さを手放したわけではなく、「必要なときだけ大画面、持ち出すときは13インチ」といういいとこ取りの運用が実現した。外部モニターだけ残したのは結果的に正解だった。
外出先では、手持ちのiPad miniとの連携が予想以上にスムーズで、13インチの制約をうまくカバーできている。サブディスプレイ的に使ったり、作業を分散させたりすることで、「画面が狭い」というストレスをほぼ感じない。AppleデバイスのエコシステムがM5 Airの画面サイズの小ささを補ってくれる——これは想定外の恩恵だった。
5. 正直に言う。「2つの誤算」
良いことばかりではない。数日使って、正直に感じたことも書いておく。
誤算①:思ったより「重い」
スペック上は約1.24kg。数字で見れば軽い。でも、Mac miniを持ち歩いたことがない僕にとって、この重さは想定より体に響いた。「え、ラップトップってこんなに重いの?」というのが、最初にリュックに入れたときの正直な感想だ。慣れの問題だとは思うが、「1kg超え」を甘く見ていた自分を少し反省している。
誤算②:インカメラ(ノッチ)の存在感
Mac miniにはディスプレイすらないので、ノッチのあるディスプレイは初体験だった。画面上部のカメラ部分の「主張」が、思いのほか目に入る。
慣れれば気にならなくなるとは聞くが、今のところまだ視線が吸い寄せられる。「気になり始めると止まらない」案件かもしれない。
6. LM Studioで「ローカルAI」を動かしてみた
少しニッチな話をする。
最近、AIをAPIではなくローカルで動かすことへの興味が高まっている。そこでインストールしたのがLM Studio。ローカルLLMを手元で動かすためのアプリだ。
24GBのユニファイドメモリを積んだM5 Airで動かすと、「これ、本当にラップトップか?」と思う場面が何度かあった。外出先でインターネット接続なしに、AIと作業できる——この体験は、正直もう手放せない気がしている。詳細は別記事に譲るが、M5 AirとローカルLLMの組み合わせは、ガジェット好きなら一度試す価値がある。
7. まとめ:「据え置き難民」にこそ、この解放感は刺さる
Mac miniユーザーに特に伝えたい。
あなたが今、机の前でしか使えないMacの環境を、「まあ仕方ないか」と受け入れているなら——一度、外に持ち出す自由を体験してほしい。
重さの誤算も、ノッチの主張も、バッテリーの安心感と機動力の前では些細な話だ。キーボードは予想を超えてきたし、iPad miniと組み合わせれば画面サイズの不満も出てこない。数日使って、「これが正解だったな」という気持ちは揺らいでいない。
次は、もう少し長く使い込んだ上でのレポートをお届けする予定だ。LM Studioの詳細検証も含めて。

0 件のコメント:
コメントを投稿
注: コメントを投稿できるのは、このブログのメンバーだけです。