「Projects、思った以上に別物だった。」
Claude Proを契約して1週間が経った。正直なところ「無料版との差はそこまでないだろう」と思っていた。その認識は、使い始めて数日で覆された。
Claudeを使い始めたきっかけや無料版の印象は以下の記事に書いている。今回はその続きとして、Proに切り替えて何が変わったかを書いていく。
→ AIツールの「企業姿勢」で選ぶ時代——僕がClaudeを使い始めた話
目次
1. Projectsが「別物」だった理由
無料版でもClaude自体は使えていた。ただ、毎回「ブログ記事を書くときのルール」「セキュリティコンサルの文脈」「ブログのスタイルガイド」を冒頭で説明し直す必要があった。会話が長くなるほど、最初の文脈が薄れていく感覚もあった。
Proに切り替えてProjectsを設定した瞬間、この問題が消えた。
ブログ用のプロジェクトには、記事スタイルのルール・既存記事の一覧・パーマリンクの命名規則をナレッジとして入れた。プロジェクトを開いた瞬間から、Claudeはその文脈を把握した状態で応答してくれる。「また最初から説明する」という手間がゼロになった。
セキュリティコンサルのプロジェクトでは、クライアントごとのヒアリングメモと規程テンプレートを入れた。「前回の続きで」という使い方が自然にできる。これは体感の変化として大きい。
2. システムプロンプトとナレッジで変わること
Projectsの中核は「システムプロンプト(カスタム指示)」と「ナレッジ」の2つだ。
システムプロンプトには、Claudeにどう振る舞ってほしいかを書く。ブログプロジェクトなら「一人称は僕・本音ベース・目次は必須・メタディスクリプション59文字以内」という具体的なルールを入れた。これを入れるだけで、毎回の指示が半分以下になった。
ナレッジには、参照してほしいファイルをアップロードする。スキルファイル・既存記事のHTML・まとめページのテンプレートなどだ。「このファイルを参照して書いて」という指示なしに、Claudeが自動で文脈を踏まえた出力をしてくれる。
3. Coworkを初めて触った感想
Coworkは、Claudeがローカルフォルダに直接アクセスしてファイルを読み書きできる機能だ。Claude Desktopアプリが必要で、Proプランで使える。
まず試したのは、ブログ記事のHTMLファイルを格納したフォルダを読み込ませて「内部リンクの抜けをチェックして」という指示だ。結果、手動で確認するなら30分かかる作業が、数分で完了した。
ただ正直に言うと、使いこなすにはもう少し慣れが必要だと感じている。フォルダの設計・指示の出し方・出力の確認——この一連の流れが「チャットで完結する」ようになるまでには、もう少し試行錯誤が必要そうだ。
Google Driveのフォルダをミラーリングモードでローカルに同期して使う運用も試し始めているが、これは別の記事で詳しく書く予定だ。
4. 使用量の制限:実際どのくらい使えるのか
Proは無料版の約5倍の使用量が確保される。5時間ごとにリセットされる制限の仕組みはそのままだが、実際には「制限に引っかかった」という場面はまだ経験していない。
ブログ記事の執筆・セキュリティ文書の作成・調査リサーチ——これらを組み合わせて1日中使っても、今のところ余裕がある。ヘビーに使う人でなければ、Proの使用量で十分対応できると思っている。
ただしCoworkを多用し始めると消費が増えるという話も聞くので、本格的に活用し始めたら再確認したい。
5. 正直なところ:無料版で十分な人もいる
フェアに書いておく。
週に数回・短い質問やアイデア出し程度の用途なら、無料版で十分だと思う。Projectsの恩恵を最大限受けるのは、「継続的に同じ文脈で作業する用途」が明確にある人だ。
ブログを継続的に書く・副業案件を複数抱える・特定のテーマで深く調査する——こういった用途がある人には、月額の価値が十分にある。逆に「たまに使うだけ」という使い方なら、まず無料版を使い込んでから判断する方がいい。
「思考パートナー」としての完成度が上がった
前の記事で「Claudeを思考パートナーとして使う」と書いた。Proに切り替えて、その感覚がさらに強くなった。
文脈を引き継いでくれる。ルールを覚えてくれる。ファイルを参照してくれる——「また一から説明する」というコストが消えたことで、対話の質が上がった。思考の流れを止めずに作業できるようになった感覚がある。
Coworkの本格活用・Projectsのさらなる育て方については、使い込みながら続報を書いていく予定だ。
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